第62回日本小腸学会学術集会

会長挨拶

大塚 和朗
(東京科学大学病院 光学医療診察部)

このたび、伝統ある日本小腸学会の第62回学術集会を2024年10月19日(土)に東京都千代田区の大手町サンケイプラザホールを会場に開催させていただくことになり、たいへん光栄に存じております。

日本小腸学会は、1979年に小腸研究会として発足して以来、ほぼ半世紀にわたり小腸に関する活発な研究発表を行なってきました。この歴史ある学会の学術集会を、松本主之理事長、そして役員諸兄のご指導の下に鋭意準備を進めてまいりました。

テーマは、「知る、診る、そして治す小腸学」としております。小腸は消化吸収に不可欠な臓器です。消化吸収という生命維持の基本メカニズムはその恒常性の維持を含め、より深い理解が求められ、それに基づく応用が期待されるところです。しかし、小腸疾患の頻度は高くなく腫瘍も少ないため、以前は臨床現場で話題になることは多くはありませんでした。しかし、炎症性腸疾患の増加や診断機器の進歩に伴い重要な医療分野となってきており、治療方法の進歩は、疾患の自然史を変え、患者の生活の質を改善しつつあります。

主題としては、小腸疾患の診断、小腸疾患の治療、そして小腸の基礎研究・トランスレーショナル研究をテーマにご発表いただきます。また、進歩する小腸疾患の診断、評価、治療についての講演を第一線の先生方にお願いしております。本学会が小腸学発展の一助となれば幸いです。

多数の皆様のご参加をスタッフ一同心よりお待ちしております。

2024年10月吉日