肺音(呼吸音)研究会
トップページ会長ご挨拶開催予定
Congress Information
肺聴診セミナー
事前参加登録
演題募集開催記録研究会のページお問い合わせリンク集会員登録ご利用について

会長ご挨拶

ご挨拶


2022年の新年を迎えようとしています。19世紀初めのラエンネックの聴診器の発明から200年たった今でも肺の聴診は、画像だけでは得られない呼吸の情報が瞬時にわかる優れた診察技術です。肺音(呼吸音)研究会は、1983年に設立されました。もともとは肺音がいかに発生してどのように伝わるか、どのような特徴があるか、などを研究してきた医学、工学の研究者の集まりです。国際肺音学会(ILSA)とも緊密な関係を持ちながら発展してきました。1985年の第10回国際肺音学会(東京)で国際的な聴診用語がまとめられたのは大きな成果です。2011年からは肺聴診セミナーを始めて聴診の普及にも力を入れています。この度、この肺音研究会を立ち上げ、牽引されてきた工藤翔二先生が会長から名誉会長になられることになりました。当会も大きな転機を迎えます。私、長坂が後任として会長を務めることとなりました。野球で言えば大リーグのエースから2軍の控えに代わるような交代で申し訳ありませんが、少しでも聴診の普及、発展に努めたいと思います。

聴診器だけでできる聴診は、最近では呼吸ケア、リハビリテーションの普及によって医師以上に看護師、理学療法士など患者に直接にかかわる医療従事者に多く使われています。肺炎や気道分泌物の多い少ないがその場でわかる聴診は欠かすことのできない現場の技術です。これからの肺音(呼吸音)研究会は、肺音研究というベースを持ちながら、肺聴診セミナーをより充実させ、聴診器を使う方、聴診法や解析を進める方々のお力になれればと考えております。皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。

洛和会音羽病院 洛和会京都呼吸器センター

長坂 行雄

▲ページのトップへ

肺音(呼吸音)研究会