第7回 内視鏡的全層切除・縫合法研究会
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当番世話人豊永 高史神戸大学大学院 消化器内科学分野 |
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当番世話人挨拶
「第7回内視鏡的全層切除・縫合法研究会」の当番世話人を担当させて頂くことになりました、神戸大学大学院消化器内科学分野の豊永高史です。ご推薦頂きました井上晴洋代表世話人、世話人・監事の皆さまに厚く御礼申し上げます。
本研究会は、海外における全層切除・縫合法の目覚ましい普及に対し、後塵を拝する本邦の状況を危惧された、井上代表世話人の発案で2019年末に始まった研究会です。過去6回にわたる発表や議論の内容は本当に素晴らしく、本邦の医療環境に即した独自の発展に寄与していると感じています。
海外ではNOTESへの取り組みを背景に様々なデバイスや手技が開発され、内視鏡治療はFlexible endoscopic surgeryとして進化してきました。Suturing deviceを用いたEndoscopic sleeve gastroplastyやERTRなどはその代表と言えます。ESDもFlexible endoscopic surgeryの一部に過ぎず、大がかりなデバイスを駆使したDevice associated ESDが主流です。しかし、デバイスの多くは高額であり、本邦では未だ使用出来ない物が殆どです。また、肥満治療がその多くを占めるなど、本邦とはかなり異なった状況にあります。
一方、クリップや糸、ゴムバンドなど、比較的安価なデバイスを用いても、工夫次第では大がかりなデバイスと同等ないしそれ以上の効果を引き出すことも可能と思われます。加えて、高額な医療機器に依存する診療体系では日本の医療制度は崩壊しかねません。混合診療などの到来を見据え、希望を持って新たな機器開発を行うことも必要ですが、費用を負担できない患者は置きざりになっていく可能性もあります。ここは、隣の芝生をうらやむより、本邦の実状にあった持続可能な全層切除・縫合法を探求していくべきではないでしょうか。診断から治療、術後管理まで、本邦の繊細かつ大胆な内視鏡界が役割を果たし、引き続き世界をリードしていく事を期待しています。もちろん、高額な機器の使用経験や機器開発などの演題も歓迎します。
先生がたにとって、神戸はJDDW等で毎年の様にお越しになる目新しさのない街と拝察いたしますが、クリスマスシーズンの当地はそれなりに良い雰囲気を醸し出しています。近くには有馬温泉もございますので、研究会前後に一年の疲れも癒やして頂けるのではと拝察いたします。皆さまのご応募、ご参加を心よりお待ちしています。
第7回内視鏡的全層切除・縫合法研究会 当番世話人
豊永 高史
当番世話人 |
豊永 高史 神戸大学大学院 消化器内科学分野 |
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テーマ | 持続可能な内視鏡的全層切除・縫合法の探求 |
日時 | 2025年12月20日(土) |
会場 | 神緑会館記念ホール(神戸大学医学部福利厚生施設 4階) https://www.med.kobe-u.ac.jp/access/ |
参加費 |
5,000円(税込) 事前参加登録は11月中旬ごろより受付開始 ※演題発表者は事前参加登録が必須となります。 |
演題募集 |
内視鏡的な全層切除術や縫合法・縫縮法についての経験、工夫、トラブルシューティングなど、関連する演題を広く募集いたします。
演題応募新規登録 |
問合せ先 |
運営事務局 |